ラ ドル知ヱ 美ータ。


イタリア旅行記/本/ライブ/映画/アート/まちあるきetc
by kaioko
プロフィールを見る
画像一覧

その監督、狂人につき

海賊版=BOOTLEG FILM
/ 紀伊國屋書店
リストラ寸前のヤクザ・立夫(柄本明)と警察官の清司(椎名桔平)は親友同士。それぞれ、自殺した文子の元愛人と元夫という立場でもあるふたりは、彼女の葬儀に出席するために一台の車を走らせていた。
厳寒の北のまちの奇妙なロードムービー。


1999年カンヌ映画祭“ある視点”部門正式出品作品。
この人の映画は、最後に「完」の代わりに「狂」とクレジットしたほうがいいのではないか。いや、むしろ最初に「狂」と出してくれたほうが・・・。

「リタイア」寸前の男と、若い男、刑事、妻、愛人、銃、車、
映画へのオマージュ、場末のバー、ビール(大量の)
あおむけの男、泣き崩れる男
嫉妬、疑惑、幻影、謎
北、海、道、・・・死


「フリック」(2006)のモチーフが、既にこの作品で出揃っており、その原型のようなこの作品は全編モノクロだ。ただ、コミカルで笑ってしまう場面もある。そこが、また狂っているのだけれど。
相変わらず高田渡さんのテーマ曲が良い。タイトルは「仕事さがし」。
バーで「映画の話はするな、現実を見ろ!」という清司の言葉に、「俺にとっては映画が現実なんだよぉーぃ」と答える立夫。
主人公は「仕事」を失って、映画のような幻想が現実になりつつある男。観るものもなにが現実で何が幻想なのか、次第に分からなくなる。このへんが、“ある視点”なのかなぁ。
[PR]
by kaioko | 2007-10-28 01:14 | 映画・演劇

キットカット・クラブへようこそ

b0068541_18323610.jpg
ミュージカル「キャバレー」を観に青山劇場に来ましたよ♪
念願の阿部サダヲさん、面白かった~!!!
ナチス台頭前夜というシリアスな設定なのに、キャバレーという華やかな舞台のあらゆるところから松尾スズキ臭が・・・なかなかその世界観に慣れるには時間がかかりましたが、気がついたらどっぷりはまってました。あそこには絶対松尾さんの亡霊がいましたね。阿部サダヲさんは、最良の触媒です。
未來くんのダンスシーンが少なかったのが残念(>_<)
キャバレーなので期待してたのに。
松雪さんはすっごい細くてキレイでした!

■ネタバレ感想
[PR]
by kaioko | 2007-10-13 18:32 | 映画・演劇

フリック・トラップ

フリック 完全版/ ケイエスエス
妻を殺害されてから、酒浸りの毎日を過ごす刑事村田のマンションに、同僚の滑川が訪ねてくる。渋谷のラブホテルで起きた殺人事件の被害者の身元を確認するために、遺族を苫小牧から東京へ連れてくるという出張の任務を伝えにきたのだ。滑川は、やる気のない村田をなんとか説得して、北海道へ発つ。事件は、未解決の連続殺人事件と同一犯によるもので、迷宮入り必至とみなされていたが、被害者の実家を訪ねて疑問を抱いた村田は、独自に捜査を始める…。

「フリック」とは仏語の俗語で「刑事」を意味するらしい。妻を失ったショックで刑事職から退いている主人公村田が、ある殺人事件に関わることからストーリーは始まる。
全編154分。いったい何が真実で、何がアル中の主人公村田の妄想なのか。こんな映画つくちゃっていいのか。香川照之、田辺誠一、大塚寧々・・・この映画の出演俳優にもともと宿っているに違いない狂気のようなものがいっそう謎を深める。その混迷度はストーリーが進むにつれますます高まっていき、収束することがない。

全部が現実だったとしたら、あっという間に矛盾が発生してしまうわけだが、「これは真実だろう」と思わせるシーンがいくつもあって混乱する。被害者の女性の身内の絶望的なすすり泣きだとか、謎のバーで村田が顔を歪めて泣くシーンだとか、苫小牧の寂寥感漂う風景だとか。村田がビールを飲むペースがもはや異常で、人間こんな状態になったら妄想、しかも考えられる限り最悪の類の、妄想を見てしまうのかもしれない。

大塚寧々はなんて、白い部屋と、赤いソファと、そして温かな朝食が似合うんだろう。漂白された部屋。しかし、悲しいかな、この一見幸せそうなシーン、村田が過去の呪縛から逃れ、目の前の女と新しい人生を歩み始めようとするこの場面が、一番、いわゆる、世に言うところの、「妄想」っぽいのではないだろうか。
それよりも、雪が舞う苫小牧の路上や鮮血や叫びのほうがずっと現実のような気がしてきてしまう。赤いシトロエンの行く先は、暖かな光に包まれた幸福の地であると信じたい。

第1章と第2章の間の高田渡さんの「ブラザー軒」に肩の力が抜ける。この辺に監督のセンスを感じてしまう。
もう一度ゆっくりと観たい。
が、この映画のサブリミナル効果たるや絶大で、寝る前にみたら悪夢にうなされ、起きた後は非現実感にとらわれること必至。昼間に部屋のカーテンを閉めて観ることをお勧めします。
[PR]
by kaioko | 2007-10-10 23:36 | 映画・演劇

体躯の日☆ライブ

b0068541_2336798.jpg
今日は運動しないと!というわけではもちろんないけれど、長野Club Junk Box 8th Anniversaryに行って、今日もロケンローしてきましたよ。

Radio Caroline!!!最高だ!
コウジの低くうねるベースに今日も狂う!

■ライブレポ
[PR]
by kaioko | 2007-10-08 23:36 | 音楽・ライブ

キサラギ礼賛

映画「キサラギ」を観た。面白かったよーー。
b0068541_23401380.jpg

知る人ぞ知るアイドル如月ミキが自殺をして一年が経ち、一周忌追悼会に集まった5人の男たち―家元、オダユージ、スネーク、安男、イチゴ娘。ファンサイトの常連である彼らはそこで初めて顔を合わせた。それぞれオタク心を通わせながら、彼女の思い出話に花を咲かせる。誰しもが「自殺なんかする娘じゃない」と思っていた。そして誰かが「彼女は殺されたんだ」と。この発言をきっかけに、男たちの侃々諤々の推理が始まった…。

私の大好きな二大俳優、ユースケ・サンタマリアと香川照之が出演しているとあっては、しかも今をときめく二大俳優といってもいい、小栗旬くんと小出恵介くんにプラスドランクドラゴンの塚地くんというキャスティング。
そしてあるアイドルのファンというつながりだけのこの5人の男が展開していく、ある一部屋の、とある一日の、シチュエーション・ドラマという設定。
これはもう、何が何でも見に行くしかない。
が!おたおたしていたら長野市での公開はなんと終了してしまったため、上田市まで車を走らせた次第。

劇中のアイドル如月ミキもB級なら、ストーリーの展開もいちいちB級「風味」なのだが、全く飽きさせない。たった1部屋・5人・1日のストーリーなのに、めまぐるしく場面は展開していき、それでいて破綻のない脚本。

5人はそれぞれインターネットを通じて知り合い、如月ミキのファンということで繋がっているだけだし、それぞれの属性の説明も実はそれほどされていないのだが、5人が5人ともキャラがしっかり立っていて、誰か一人が欠けても成り立たない。
これはインターネットという偶発性の世界の中で出会った5人を見事に必然性で結びつけた、奇跡のような脚本ではないだろうか。

しかも、ストーリーは決してパズルのピースがすっきりと収まるように終結していくのではない。パズルのピースはとめどなく増殖し、かつ想像だにしなかったイメージを描いていく。そして、5人の人間性がピースの隙間からじわじわと滲みだしていく過程が、作品を単なる密室謎解きミステリー劇となってしまうことから救っている。

気がつくと、如月ミキに全く思い入れのない一観客の私も、如月ミキの、いやすべてのB級アイドルの人生にしんみりと感じ入ってしまっている。どんなアイドルにも、当たり前だけど親がいて、きっと恋人もいて、当然ファンがいるんだなぁと。

そういえば、観終わって気がついたけれど、タイトルの「キサラギ」はもちろんアイドル如月ミキの芸名であるけれど、彼女が謎の死を遂げた日も2月、如月であったのだな。
この2月という月に5人の男たちには同じ想いが去来するのだろう。毎年、毎年・・・。
ヲタ男たちのその一途さ、「キサラギ」というタイトルはそれをも象徴しているのかもしれない。

小栗くんと小出くん。この二人は育ちの良さが滲んでいる気がして好きです。演技も自然でくさくないし。パンフレットを見ると、ド変態と書かれているのが気になりますが・・・(笑)
塚地くんとユースケさんは、おいしい役だなーと。特にユースケさんは、役名がオダ・ユージなんだもの。許可は取れていたのか??

しかーし!!なによりも、誰よりも・・・

香川照之様!!貴方という方は、こんな・・・こんなおバカな脚本・演出でも全力投球なさるのですね。

「いちご娘」として、いちごカチューシャをつけての怪演!それで肩をすくめてニッタリ笑った瞬間は、かの竹中直人とダブって見えてしまいました。(顔は似ているけれど、竹中さんほど怪演っぷりが前面に出る人ではないと思っていました。)
セリフというセリフが、そのシリアスな面持ちと圧倒的な存在感からはかけ離れていて、そのギャップのおかしさだけでも特筆ものだと思います。エンドロールのアレも含めて、もういちご娘最高です。素敵すぎます。

とりあえず、パンフレットは買ったけれど、オフィシャルムックも注文し、DVDもプレミアム・エディションを即予約してしまった。
だけど欲をいえば、スクリーンでもう一度観たい。「HERO」よりも断然面白いと思うなぁ。。。
[PR]
by kaioko | 2007-10-08 00:37 | 映画・演劇

ホテルビーナスへようこそ。

ホテル ビーナス
/ ビクターエンタテインメント

ワケありの流れ者たちがひっそり暮らすホテルビーナスに、ある日不思議な父娘が現れた。頑なに心を閉ざす娘に、ホテルの世話係でもあるチョナンは心を配る。それとともに、他の住人たちも少しずつ前へ向かって歩みだそうとしていく……。

とりあえず、全編ハングル語なのに、びっくり。全く違和感のないところが。
全編ハングル語というのも、モノクロの画面も、LOVE PSYCHEDERICOも異国情緒というよりもどこにもない異界情緒を醸し出している。暗い過去を抱えた人々が集う場所、ホテルビーナス。物憂げに流れる音楽も、乾いた空気感もさながら「バグダッド・カフェ韓国版」だ。(実際の撮影はウラジヴォストクらしい。)

足のカットが多い。
「目は口ほどにモノを言う」というが、「パンツの丈の絶妙な長さ」というのも相当モノを語っているというのは私の持論だ。
やっぱり草ナギ君のジーンズの着こなしは素晴らしく格好いいし、そのつま先がつむぎだすダンスも、この映画では大切な「言葉」になり得ていた。
中谷美紀、きれいだなと思う。煙草に火をつけるところとか、モノクロで際立つ白い肌とか。香川照之さんとの喧嘩シーンも壮絶で、その美しさがすごく切なかった。
そして、香川さんですよ。
あることをきっかけに医者であることをやめてしまった、のんだくれの「ドクター」役。
その絶望っぷりがまた、すさまじかった。

とてもいい映画でした。泣けました。が、ちょっとぶち壊しなキャスティングとシーンがあり・・・、観ればわかると思いますが、あれだけが残念でした。

■ネタバレ感想
[PR]
by kaioko | 2007-10-07 02:27 | 映画・演劇

DARKER了

b0068541_23165677.jpg
niftyで配信されていたアニメ「DARKER THAN BLACK」
遂に最終第25話配信!PCに張り付いて観る。

あーーーーー、そういうことだったのね!!!!


第1話からあちこちに張られていた伏線やあちこちにばら撒かれた謎が、最終話できれいに回収されていき、同時に、それぞれの登場人物たちの想いがほとばしる。最終話にして、これからもずっと続いていくであろうDARKERの世界観を確立した、圧巻の最終話でありました。

解明されていない点もあるのですが、それはそのまま謎として、あまり難解にしすぎず、観るものの想像力に委ねる構成となっているのも見事。ただし、気をつけて観ていくと、まだまだ見落としている部分がたくさんありそうです。セカンドシーズン制作の期待をしてみたりしつつ、とりあえずDVD収録の未公開第26話を待つ。
でも、その前にもう一度全話みます・・・。

DARKER THAN BLACK-黒の契約者- 1 (通常版)
/ アニプレックス
[PR]
by kaioko | 2007-10-03 23:46 | 映画・演劇

カテゴリ

全体
レッチェ・マテーラ2012.1
トスカーナ2010・11
ウンブリア2008・11
シチリア2007・11
カンパーニャ2007・2
エミリア・ロマーニャ2005・11
日記・雑記
国内旅行
本 
アート・美術館
カルチョ
映画・演劇
音楽・ライブ
未分類

最新の記事

いとうせいこう再考
at 2013-05-07 22:36
ウィーン紀行2
at 2012-11-13 07:35
ウィーン紀行
at 2012-11-13 06:47
東京スカイツリー
at 2012-06-19 21:36
パワーストーン
at 2012-03-22 21:47
定期入れ
at 2012-03-12 21:22
渋谷2012.3
at 2012-03-04 10:16
銀座2012.3
at 2012-03-04 09:54
チョコレート2012.2
at 2012-03-04 09:41
レッチェ、マテーラ写真集
at 2012-02-07 23:45

ブログパーツ

ファン

ブログジャンル

画像一覧