ラ ドル知ヱ 美ータ。


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by kaioko
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暑中お見舞い申し上げます。

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暑い日が続きますが、みなさんお元気ですか。
夏は大好きだけど、暑さは大の苦手という矛盾体質な私・・・。





長野市にある水野美術館にて開催中の「玉堂展」に行く。
川合玉堂は好きな日本画家の一人。

鏑木清方は、玉堂の訃報に「日本の山河がなくなったような気がし、日本の風景がなくなったような気がする」といったという。
そんな日本の原風景が存分に味わえる。

優しい視線が感じられる日本の四季の風景と、それに抱かれる人間の生活。
たらしこみという技法で描かれた梅の木の幹。鵜飼。涼感溢れる川の流れ。岩の力強さ。紙の地を活かした滝や雪の表現。植物や動物たち。
春の雨に傘をさして歩く人。あぜ道を牛を引き連れて歩く人。薪を背負う人の後ろ姿。

墨一色で描かれた「芦雁」のそばに巻物状の写生簿が展示されていた。
自然や人間に対する愛情を感じさせる作品は、言うまでもなく玉堂の類まれな観察眼や写生力に基づいているということを感じさせる。この写生簿は、全部を公開してほしかった。

絶筆「出船」も展示されていた。今まさに大海に漕ぎ出でんとする船と人々。
玉堂が、自分の主治医に作品を遺していないことを気に病み、病床のなかで完成させたものだ。落款を押そうとしているところをその主治医に見つかり、「落款なんてとんでもない。絶対安静です。」という主治医に、「楽観できないとなれば、先は長くないな」と洒落で返したという。
その後、弟子に支えられながら完成させたものだとか。
人間愛に溢れた死の床のユーモアにじーんときてしまった。
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by kaioko | 2008-08-02 23:37 | アート・美術館

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