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ラ ドル知ヱ 美ータ。


イタリア旅行記/本/ライブ/映画/アート/まちあるきetc
by kaioko

Le chiavi di casa

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ジャンニはかつて捨てた障害を持つ息子、パオロの付き添いを頼まれる。彼をベルリンのリハビリ施設に送り届けるために。15年の空白を経た短い旅の中で、2人は最初は戸惑いながらも少しずつ変わっていく。



■More

異国の病院へと向かう電車の中から物語が始まる。
ホテル、病院、家から遠く離れた場所。通じない言葉。
小児科病棟の無機質な白い壁を背景に、父と子の姿が浮かび上がる。
パオロは確かに他の子供とは違っているけれど、障害という差異ではなく、15年間の空白が生んだ父と子の差異が描かれている。

公園でジャンニがパオロにアイスクリームを食べさせる場面がある。
「もういい」と言いながら、食べ続けるパオロ。全部食べきった後、優しくパオロを抱きしめるジャンニ。すれ違いながら、だんだん心が通っていく。
ノルウエーで食べていたケーキ、(美味しそうなケーキじゃなかったけど)美味しそうにほおばる二人。食、音、数、色、字、パオロの言葉と行動はとりとめなく、しかし二人の隙間をどんどん埋めていく。

電車の中のゲームボーイ、ホテルのテレビの音量、他人の目を気にしてパオロと向き合えないジャンニ。
ノルウエーからの帰り道、まわりに車も人もいない初めての二人だけの空間で、クラクションを鳴らし続けるパオロ。希望と絶望の道程で、パオロのほうが歩み寄るラストに泣けました。

キム様、若い!髪の流れときれいな眉と精悍な目と清潔感溢れるうなじにうっとり(^^)
by kaioko | 2007-06-02 01:03 | 映画・演劇

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