ラ ドル知ヱ 美ータ。


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ナポリ:塔の文化

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サン・ドメニコ・マッジョーレ教会。ここは、後陣側に入口のある珍しい教会。階段を上って教会内に入る。内部には代々のアラゴン家の王子たちや貴族の棺が厳かに安置されている。
このフランスのアラゴン家の支配を受け、ナポリには本格的なゴシック様式がもたらされた。




ナポリはその地下に紀元前からの遺跡を抱えているわけだけど、地上に出てもゴシック様式、バロック様式・・・積み重ねられた歴史の層を感じることができて、目を飽きさせることがない。

階段の上からの眺め。前のサン・ドメニコ・マッジョーレ広場には塔が聳える。
広場というと、もっと広々としたものをイメージしてしまうけれど、この広場はずっとミニマムな、人の生活のサイズにあった印象の広場。人々が行き交い、バスが留まり、ゴミ箱が置いてあるといったような。

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もう少し先に進んだところにある、ジェズ・ヌオーヴォ広場はこれよりもやや大きいが、やはりバスの終着所になっていたり、日常生活の中にある広場という雰囲気。ツーリストのためのインフォメーションも置かれている。
ここにもサン・ドメニコ・マッジョーレ広場と同じように全体的に装飾が施された塔が立っている。



インマコラータの塔。イエズス会士の布教を称えるもので、12月8日の聖母懐妊の祝日には盛大な祭りが催されるという。


その力強い造形で見るものを驚かせることを意図したこの装飾要素は、都市空間に舞台装置的な効果を生むのに大いに貢献している。宗教的な祭礼に登場したその場限りの仮設の祝祭装置を大理石で置き換え、モニュメントとして広場に置いたものだという。日常的に広場に祝祭性を与えていることになる。ローマのバロック広場に聳えるオベリスク(方尖塔)が教会の権威を象徴したのに対し、ナポリのグーリアは、熱狂的な祭りの記憶として大衆的な意味をもつ。民衆の町にふさわしいモニュメントといえよう。
「南イタリアへ!」~陣内秀信

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そういえば、さらに先にあるダンテ広場には地下鉄の駅もあるが、そこに建てられているのは、政治人でも宗教人でもないダンテの像だ。大きく広々として、宗教的荘厳さに溢れた広場というのはナポリに似つかわしくない気がする。
美しく装飾されたナポリの塔には祭りの中心として大衆的な意味もあるし、広場の持つ政治的、宗教的意味が凝縮されてもいる。
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by kaioko | 2007-03-24 23:55 | カンパーニャ2007・2

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