ラ ドル知ヱ 美ータ。
パルマ:国立美術館
来た道を戻って、ピロッタ宮殿へ。ここはファルネーゼ家の城として建てられたもので、現在は国立美術館と博物館、図書館などが入っている。
パーチェ広場の青々とした芝が美しい。
ピロッタ宮殿の3階、国立美術館の隣にファルネーゼ劇場の入り口がある。
第二次世界大戦で空爆を受け、完全に立て直されたとはいえ、アンドレア・パッラーディオ設計のオリンピア劇場を模して造られたというこの劇場はなんと木造。
ファルネーゼ家がフィレンツェのメディチ家から妃を迎えるにあたって、オペラ好きのメディチ家のために急遽つくられた劇場で、短期間で完成させるために石造りの宮殿の中にこの木造の劇場が造られたらしい。
撮影は禁止なので、絵葉書で。
舞台も客席もぜ~んぶ木造なのよー!!
急ごしらえの舞台とはいえ、そこはファルネーゼ、柱の隅々に至るまで繊細に造られている。
私が入ったときは誰もいなくて、一人で舞台に立ちじっくりと見学することができた。
ちなみにこの劇場は世界で始めて額縁型デザイン(舞台正面が額縁のように飾りがつけられている)で造られた劇場でもある。足音が木造の舞台によく響く。
国立美術館との共通券(6ユーロ)を購入すれば、まずこの劇場を通ってから美術館に入ることができるという演出(ではないが)も憎い。けちらないで、ぜひぜひ劇場も見るべし。
パルマの国立美術館内部は近代的な造り。思いがけなく、レオナルド・ダ・ヴィンチの女性の素描と対面。
午後2時閉館だということを計算に入れていなかったために、あまり余裕がない。学芸員の女性の方に「このフロアはもう終わりだから、コレッジオやパルミジャニーノの展示室をまだ観ていないのなら、そちらを観たほうがいい」といわれる。
上の階には、国立考古学博物館、パラティーナ図書館、ボドーニ博物館(事前予約が必要)があるが、時間的にこちらは割愛。
by kaioko
| 2006-12-17 12:20
| エミリア・ロマーニャ2005・11
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