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ラ ドル知ヱ 美ータ。


イタリア旅行記/本/ライブ/映画/アート/まちあるきetc
by kaioko

Quand sei nato ・・・

Quand sei nato non puoi più nasconderti
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「13歳の夏に僕は生まれた」を観る。
「輝ける青春」のマルコ・トゥリオ・ジョルダーナ監督作品、今年のイタリア映画祭でプレミア上映されるも、満席のため観られなかった。
長野でもひょっこりイタリア映画が上映されていることがあるので、チェックが欠かせない。




この映画ではイタリアの移民問題が大きなテーマになっている。

ブレシャの裕福な家庭に育った少年サンドロが、ギリシャへのヨット旅行中誤って海に落ち、密航船に救助される。

ヨット上でサンドロの父が放尿するシーンがあるのだが、サンドロは夜に同じことをしようとして海に落ちてしまう。
一方助けられた密航船では、腐った果物も汚物も船内に溜め込まれているのに対し、死体は海に放り込まれる。

海に落ちたことによって、まったく違う海の意味を知ることになるサンドロ。

その前の冒頭のシーンから船上のシーンで様々な伏線が張られ、観終わったあとの重い気分の中で、ほぼ冒頭で全てが言い尽くされているのに気がつく。

移民問題の厳しさを描きつつも、サンドロ自身の成長とともに、ラストはかすかな希望を残して終わっていくのだけれど。

いまひとつ私がピンとこなかったのは、ラドゥがルーマニアからの移民であること。イタリアの東がイメージできない。
密航船でイタリアに上陸というと、今まで南からの移民を想像してしまっていた。
なんだか、地図を南北反対に見た時に受ける印象に似たものを感じた。
同じ地図でも見方によって変わるということ。
サンドロが、失業率の相対的に低いブレシャという地方都市に住み、父が工場の経営者であるという設定と同じように、ラドゥがルーマニアからの移民であるということも物語として必然性がきっとあるのだと思う。
by kaioko | 2006-09-09 23:42 | 映画・演劇

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